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2013年8月29日木曜日

完了形 (7)『動詞の時制についての考え方、時制の一致』のトレーニング




1. 彼は疲れていると思う。

2. 彼は疲れていると思った。

3. 彼らが結婚したことを知っている。

4. 彼らが結婚したことを知っていた。

5. 彼は遅れてくると思う。

6. 彼は遅れてくると思っていた。

7. 私たちは水が100℃で沸騰すると習った。

8. 彼女は毎朝ジョギングをしていると言った。

9. ジムは彼の奥さんの目はブルーだと言った。

10. 私はそのお寺が1900年に建てられたことを知っていた。

11. 彼は来年ロンドンに行くと言った。

12. 彼はその翌年にロンドンに行くと言った。






解説



☆時制の一致

that節などの従属節の動詞の時制は、主節の動詞の時制との関係で決まる。つまり、that節の時制は、主節の時制によって決められる。



例として
①同じ時点のことを「〜する/〜した」
②過去のことを  「〜する/〜した」
②未来のことを  「〜する/〜した」 





1. 彼は疲れていると思う。
  I think he is tired. 
 

         私が思う(主節)
        彼は疲れている(that節)
時間軸 「過去」    「今」
   
私が思う(今)

彼は疲れている(今)



私が思う、その時点の時制は現在形である。この時、彼が疲れているのだから、that節の時制も現在である。従って、どちらの節も現在形で表す。





2. 彼は疲れていると思った。
  I thought he was tired.
 
    私が思った(主節)
    彼は疲れている(that節)     
時間軸   「過去」       「今」


私が思った(過去)
彼は疲れている(私が思った時なので過去)

私が思った(過去)時点で彼は疲れていた
のだから単純に過去形で表せばいい。



3. 彼らが結婚したことを知っている。
  I know they were married.

    彼らが結婚したこと(that節) 私は知っている(主節)
時間軸    「過去」            「今」
   

私は知っている(今) 
彼らが結婚したこと(過去)


現在からみて、過去のことを話しているので、that節は過去形でよい。




4. 彼らが結婚したことを知っていた。
  I knew they had got married.


    彼らが結婚したこと(that節) 私は知っていた(主節)
時間軸 私が知った時よりもさらに過去   ←「過去」           
   
私は知っていた(過去) 
彼らが結婚したこと(さらに過去)

この場合は、「過去」からさらに過去の結果を話すのだから、過去完了形で表す。






5. 彼は遅れてくると思う。
  I think he will be late.

   私は思う(主節)  彼は遅れてくる(that節)
時間軸  (今) →        (未来)  
   

私は思う(今)
彼は遅れてくる(私が思っている時よりも未来の出来事)

that節の彼が遅れてくる(未来)は単純に未来形で表せばいい。




6. 彼は遅れてくると思っていた。
  I thought he would be late.

     私は思った(主節)  彼は遅れてくる(that節)
時間軸  (過去)→   (私が思った時よりも先のこと)  
   

私は思った(過去)
彼は遅れてくる(私が思った時点よりも先の出来事)

この場合、「彼が遅れてくる」のは、「私が思った(過去)」よりも(未来)のことである。過去から見た未来は、willの過去形 wouldを用いる。





☆時制の一致をしなくてもいい表現

主節の動詞が過去形であっても、時制の一致を受けない場合がある。

①一般的な事実や心理を表す時

②現在も繰り返し行われている動作や習慣
③現在も変わらない事柄や性質



7. 私たちは水が100℃で沸騰すると習った。
  We learned that water boils at 100 degrees.



私たちが習った(主節) 過去

水が沸騰する(that節) 一般的な事実



水が100℃で沸騰することは、一般的な事実である。よって今回のように主節の動詞が過去形であっても、that節の動詞は現在形で表さなければならない。



参考 動詞と時制、現在形のトレーニング





8. 彼女は毎朝ジョギングをしていると言った。
  She said that she goes jogging every morning.



彼女は言った(主節)過去

毎朝ジョギングしている。(that節)習慣



彼女が言ったのは(過去)である。当然、毎朝、ジョギングしているのも過去の動作である。しかし、“毎朝ジョギングすること” は繰り返し行われる動作、習慣であるので、このような場合は、現在形で表す。


参考 動詞と時制、現在形のトレーニング






9. ジムは彼の奥さんの目はブルーだと言った。
  Jim said that his wife has blue eyes.


ジムは言った(主節) 過去

奥さんの目がブルーなこと(that節)性質



奥さんの目がブルーなのは、奥さんが持っている「性質」、言い換えれば、奥さんが持っている普遍的な事実といえる。この様なときは、主節の動詞が過去形であっても、that節の動詞の時制は現在形であらわす。


参考 体の特徴を言うときは、S+have+体の特徴  で表す。
She has long hair.(彼女は髪が長い)
He has a beard (彼はひげがある)







10. 私はそのお寺が1900年に建てられたことを知っていた。
  I knew that the temple was built in 1900.


    お寺が建った(that節) 私は知っていた(主節)
時間軸 さらに過去(1990)       ←(過去)

私は知っていた(過去)
お寺が経った(さらに過去)

お寺が建ったのは、私が知った時点よりも過去になるので、通常、過去分詞で表すが、「歴史上の事実」や「明らかに過去とわかるような事柄」は、時制に関係なく過去形のままで表す。このような場合、主語とは、まったく関係のない事柄や事実である。つまり、that節は、主節に影響を受ける事柄ではないので、時制の影響を受けない。従って、過去形で表すのが自然である。もし、関係があるのであれば、主節の時制の影響を受ける。




11. 彼は来年ロンドンに行くと言った。
  He said that he will go to London next year.

   彼は行った(主節)  来年、ロンドンに行く(that節)
時間軸  (過去) →     (先の事)
   
彼は言った(過去)
来年、ロンドンに行く(未来)

過去から見た未来が、現在においても未来の事柄や事実であれば、wouldではなくwillを用いて表現する。


 
12. 彼はその翌年にロンドンに行くと言った。
  He said that he would go to London the next year.


   彼は言った(主節)  翌年ロンドンに行く(that節)
時間軸  (過去) →     (先の事)
   
彼は言った(過去)
翌年ロンドンに行く(彼が言った時点よりも先の出来事)

過去の時点(彼は言った)から見れば未来の出来事であるが、この文では、現在の時点で、彼がすでにロンドンに行ったのか、行ってないのかはわからない。この表現では、現在から見て未来の出来事とは言えないのでwouldを用いるのが自然である。また、その翌年(特定の年)に行くのでtheをつけてthe next yearとなる。単純に来年であればnext yearでよい。
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