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2013年9月5日木曜日

助動詞 (3) 許可を表す助動詞 注意すべきCan I, May I, Shall Iのニュアンスも違いと使い方




1. チケットがあれば、入場できます。

2. ここに駐車してはいけません。

3. ラジオをつけてもいいですか? つけないでもらえますか。

4. 電話をお借りしてもいいですか? はいどうぞ。

5. 必要なら私の自転車を使ってもいいですよ。

6. 個人的な質問をしてもよろしいでしょうか? はい、どうぞ。

7. 生徒はこれらのパソコンを使ってはいけません。

8. ベルが鳴った後なら、教室を出てもよい。

9. お茶をいれましょうか?

10. そのチケットをあげましょうか?




解説

☆許可を表すcan
canの基本イメージは可能。

「You can read my book.」(私の本を読んでもいいよ。)
これは、“この本、読みたいなら読んでもいいよ”という含みを持つ表現であり、相手に決定してもらうイメージで使われる。つまり、自分の意思ではなく、相手に決定を委ねて、その可能性があるかどうかというニュアンスの表現である。


☆許可を表すmay
mayの基本イメージは容認。

「You may come in if you wish.」(君がそうしたいなら入ってもよろしい。)
これは、“やりたいならやってもいいし、やらなくても構わない”、したいならすればいいというイメージを持って話す時に用いられる。注意しなければならないのは、この表現は「上から目線」で「やっても文句はいわないぞ」という気持ちを表す時に使うので、立場が上の人(先生や親など)が子どもや生徒達に対して使う表現であって、同程度や目上の人に使う表現ではない。


☆相手の意向を尋ねるShall
疑問形でshallを使う時のイメージは提案


What shall I do?  「何をしたらいいですか?」
can, may の許可ではなく提案。自分が〜しましょうか?と自分がすることを相手に申し出る時に使う。



☆Can I〜, May I〜, Shall I〜の違い(〜 I help youを例に )

Can I help you?「お手伝いして差し上げましょうか?」

友人・知人に対してでも、道で出会った知らない人に対してでも使える。困っている人に手助けする手を差し伸べるときに使う。また、困っていなくても、手伝ってあげることにより相手が楽になるような場合にも可。



May I help you?「あなたさまのお手伝いをさせていただいてよろしいでしょうか?」

サービスを提供する側の人(たとえば、店員)がサービスを受け取る側の人(つまり、客)に向かって使う言い方。この言い方は、客が店に入ったとたんに言われるのではなく、店員の方が客に近づいて来てから、「お客さま、御用はなんなりとお言いつけください。」というニュアンスで使われる。



Shall I help you?
「手伝いますよ。」「手伝おうか?」
知らない人同士の間ではあまり使わない。手伝いが必要そうな人に自ら進んで手伝いますよ、と言う時に使われる表現。








1. チケットがあれば、入場できます。
  You can enter if you have a ticket

「〜してもよい」という許可を表すのに口語ではcanが用いられる。canを用いることで、「チケットをもっているのなら、入場してもいいよ(可能)」という意味合いになる。




2. ここに駐車してはいけません。

  You can't park your car here.

「〜してはいけない」不許可を表す時は、can't [cannot]を使う。



3. ラジオをつけてもいいですか? つけないでもらえますか。

  Can I turn on a radio?  I'm afraid you can't.

ラジオをつけてもいいですか?と許可を求めているので、相手に許可を求める表現「Can I〜」を使う。

「Can I〜 ?」の答え方
“はい、どうぞ”と答える場合には、Yes, of couse (you can 口語の時は省略), Yes, please, Sure などを用いる。“しないで下さい”と答える場合には、I'm afraid you can't, I'm sorry, you can'tなどを用いる。




4. 電話をお借りしてもいいですか? はいどうぞ。


  Could I use your telephone?  Yes, of course (you can).  

許可を求めているのcanを使う。この場合、“お借りしても”と丁寧な言い回しなので、canの過去形「Could I〜」を使うのが望ましい。「Could I〜」と聞くとより丁寧な表現になる。知らない相手に対しては、Could を使ったほうがベター。




5. 必要なら私の自転車を使ってもいいですよ。
  You can use my bicycle if you need it.

必要なら、使ってもいいですよ
→相手に判断を委ねる形で許可しているので、canを使う。



6. 個人的な質問をしてもよろしいでしょうか? はい、どうぞ。
  May I ask you a personal question?  Sure.

「〜してもよろしいですか?」と丁寧に相手の許可を求めているので、「May I〜?」を回答に用いたが、May I 〜という表現は、堅苦しいので、Can I〜を使うのが一般的である。また、答え方であるが、Yes, you mayと返信すると、子どもや立場が下の人に許可する感じを与えてしまうので、Can I〜?の時と同じ表現で答えた方がよい。 





7. 生徒はこれらのパソコンを使ってはいけません。
  Students may not use these computers.

先生が生徒に対して、パソコンを使ってはいけないと不許可を伝えているので、canではなくmayを使う。


8. ベルが鳴った後なら、教室を出てもよい。
  You may leave the classroom after the bell rings.


この場合、先生が生徒に対して、教室を出てもよいと言ってるので、許可を表すmayを使う。


9. お茶をいれましょうか?
  Shall I make some tea?

(自分が相手に対して)お茶をいれましょうか?と申し出ているので、「Shall I〜?」を使って表す。この「Shall I〜?」は「Do you want me to〜?」と同じ意味である。




10. そのチケットをあげましょうか?
  Shall I give you the ticket?


(自分が相手に対して)チケットをあげましょうか?と申し出ているので、「Shall I〜?」を使って表す。

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