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2013年8月18日日曜日

完了形 (6) 『完了形で表す未来の表現』のトレーニング





1. 来月にはこれらの葉は赤く色づいているだろう。

2. 3時までには、コンサートは終わってしまっているだろう。

3. もう1回みたら、私はそのミュージカルを3回見たことになる。

4. 来月で私たちは結婚して20年になります。

5. 来年で、この会社に30年勤めたことになる。

6. TV番組が始まるまでには、宿題を終わらせるつもりだ。

7. もし、もう1回観に行ったら、その映画は5回見たことになる。

8. ジャックは明日で2週間、病気で寝ていたことになる。

9. 英語のレッスンが修了したら、アメリカに行くつもりです。

10. 今日の午後までに雨がやんでれば、買い物に行く予定です。

11. 十分な睡眠をとってない時に、車の運転はしてはいけない。

12. 選手たちが到着したら試合を始めよう。






解説



☆未来完了形

『いついつまでには(未来)〜しているだろう』のよう未来の状況を、それ以前とつなげて『予測』するような時には、未来完了形<will+have+過去分詞>で表す。

この表現は、未来のある一点に視点を置き、表現する以外は現在完了形と同じである。



例えば、1)の文



1. 来月にはこれらの葉は赤く色づいているだろう。
  These leaves will have turned red by next month.



     『葉は赤く色づくだろう』(未来に予測される出来事)

時間軸『今』→    『未来』 (来月には)


『来月には:by next month』
『葉は赤く色づくだろう:will have turned red』

『いついつまでには(未来)〜しているだろう』

『by next month』は未来を表す表現であり、未来のある一点を表している。
『will have turned red』 は、『来月の時点でどうなっているのか』という『今』からみた『未来の予測』なので、このような場合は未来完了形で表現する。




2. 3時までには、コンサートは終わってしまっているだろう。
  The concert will have finished by three.


     『コンサートは終わってしまっている』(未来に予測される出来事:完了)

時間軸『今』→    『未来』  (3時までには)


『3時までには:by three』 
『終わってしまっているだろう:will have finished』


3時までには(未来のある一点)終わってしまっているだろう(未来の予測される出来事)






3. もう1回みたら、私はそのミュージカルを3回見たことになる。
  I will have seen the musical three times if I see it again.

           1回目 2回目        もう1回みたら3回目
       ↓    ↓              ↓     

時間軸  ミュージカルを見た 『今』→  『未来の経験』  



『もう一回みたら: if I see it again』  
『3回見たことになる:will have seen』

もう1回見たら(未来のある一点)3回見たことになる(未来の経験)




4. 来月で私たちは結婚して20年になります。
  Next month we will have married for 20 years.


   <←(来月に)結婚して20年になる(未来の時点での継続)→> 

時間軸   『過去』          『今』  『未来』(来月)  



『来月で:next month』

『結婚して20年になる:will have married for 20 years』



(過去からさかのぼって)来月で[未来]結婚して20年になる[未来の時点での継続]



5. 来年で、この会社に30年勤めたことになる。
  Next year I will have been working at this company for 30 years.


   <←(来年で)30年勤めたことになる(未来の時点での動作の継続)→>

時間軸『過去』          『今』    『未来』(来月)  



『来年で:next year』

『30年勤めたことになる:will have been working』



『(未来のある時点まで)ずっと〜し続けるだろう』という『未来の動作の継続』を表すには未来完了形進行形<will+have+been+ing形>で表すことができる。



6. TV番組が始まるまでには、宿題を終わらせるつもりだ。
  I will have finished my homework by the time the TV program begins.


      宿題を終わらせるつもりだ(未来の時点での動作の完了)

時間軸『過去』    『今』    『未来』(TVが始まるまでには)  



『TV番組が始まるまでには:by the time the TV program begins』(未来)

『宿題を終わらせるつもりだ:will have finished 〜』(未来の完了)





7. もし、もう1回観に行ったら、その映画は5回見たことになる。
  I will have seen the movie five times if I go to see it again.
  
         4回見た(これまでに)    もう1回みたら5回目
      ↓ ↓   ↓   ↓              ↓     

時間軸  映画を見に行った    『今』→  『未来の経験』  


『もし、もう一度見に行ったら:if I go to see it again』 (未来)

『その映画を5回みたことになる: will have seen 〜』(未来の経験)






8. ジャックは明日で2週間、病気で寝ていたことになる。
  Jack will have been ill in the bed for two weeks by tomorrow.

   <  ←(明日で2週間)病気で寝ていた   → >  

時間軸   『過去』      『今』  『未来』(明日)  



『明日で:by tomorrow』(未来)

『2週間、寝ていたことになる:will have been ~ for two weeks』(未来の継続)





☆未来のことを表す現在完了形
現在完了形は、『これまでにどういう経緯を経て、(今)どうであるか』ということを表現する用法であるが、話す視点を『未来』にすることできる。
具体的には、『時や条件』を表す接続詞(when, ifなど)に続く文は『実際に成り立つ』と考えられることが続き、この時の〜するという動作は、予測ではなく、前の話の続きの話である。このような場合は、現在完了形で表す。
また、一般的な事実を表す時にも現在完了形を用いられる。

*未来完了形は予測することに使う。



9. 英語のレッスンが修了したら、アメリカに行くつもりです。
  I'm going to US when I have finished my English lesson.

『英語のレッスンが修了したら :when I have finished〜』
『アメリカに行くつもりです。:I'm going to US』

『when節』の内容は、(アメリカに行くのは)未来の予測ではなく、『実際にレッスンをやり終えたら』という前の事柄と繋がっていることから、現在完了形を用いる。

*実際に行く準備をしている時に用いる未来の表現はbe going toを用いる。
willを用いる場合は、漠然と行きたいという場合だけ。

参考、動詞と時制 (8)未来を表す様々な表現




10. 今日の午後までに雨がやんでれば、買い物に行く予定です。
  I'm going to shopping if it have stopped raining by this afternoon.


『今日の午後に雨が止んでいれば:if it have stopped raining by this afternoon』

『買い物に行く予定です:I'm going to shopping』



『if節』の内容は、実際に雨が止んだら、と前の事柄が成り立つことを前提に考えているので、これも未来の予測ではない。




11. 十分な睡眠をとってない時に、車の運転はしてはいけない。
  Don't drive a car when you haven't had enough sleep.

十分な睡眠をとってない時(when you haven't enough sleep)
運転してはいけない(Don't drive a car)

これは『ちゃんと寝てない時は運転してはいけない』という一般的な事実なので、現在完了形で表す。





12. 選手たちが到着したら試合を始めよう。
  The game will begin when the players have arrived.


『選手が来たら:when the players have arrived』

『試合を始めよう:the games will begin』



『when節』の内容は、(選手が来たら)前の事柄が成り立つことを前提にしているので、現在完了形で表す。また『the games will』は話し手の意思ではなく、選手が来たら試合が始まるという自然の成り行きなので、この場合はwillをつかう。


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