1. 彼は疲れていると思う。
2. 彼は疲れていると思った。
3. 彼らが結婚したことを知っている。
4. 彼らが結婚したことを知っていた。
5. 彼は遅れてくると思う。
6. 彼は遅れてくると思っていた。
7. 私たちは水が100℃で沸騰すると習った。
8. 彼女は毎朝ジョギングをしていると言った。
9. ジムは彼の奥さんの目はブルーだと言った。
10. 私はそのお寺が1900年に建てられたことを知っていた。
11. 彼は来年ロンドンに行くと言った。
12. 彼はその翌年にロンドンに行くと言った。
解説
☆時制の一致
that節などの従属節の動詞の時制は、主節の動詞の時制との関係で決まる。つまり、that節の時制は、主節の時制によって決められる。
例として
①同じ時点のことを「〜する/〜した」
②過去のことを 「〜する/〜した」
②未来のことを 「〜する/〜した」
1. 彼は疲れていると思う。
私が思う(主節)
彼は疲れている(that節)
彼は疲れている(that節)
彼は疲れている(今)
私が思う、その時点の時制は現在形である。この時、彼が疲れているのだから、that節の時制も現在である。従って、どちらの節も現在形で表す。
I thought he was tired.
彼は疲れている(that節)
時間軸 「過去」 「今」
時間軸 「過去」 「今」
彼は疲れている(私が思った時なので過去)
私が思った(過去)時点で彼は疲れていた
のだから単純に過去形で表せばいい。
I know they were married.
彼らが結婚したこと(that節) 私は知っている(主節)
時間軸 「過去」 「今」
時間軸 「過去」 「今」
私は知っている(今)
現在からみて、過去のことを話しているので、that節は過去形でよい。
I knew they had got married.
彼らが結婚したこと(that節) 私は知っていた(主節)
時間軸 私が知った時よりもさらに過去 ←「過去」
時間軸 私が知った時よりもさらに過去 ←「過去」
私は知っていた(過去)
この場合は、「過去」からさらに過去の結果を話すのだから、過去完了形で表す。
I think he will be late.
私は思う(主節) 彼は遅れてくる(that節)
時間軸 (今) → (未来)
私は思う(今)
彼は遅れてくる(私が思っている時よりも未来の出来事)
that節の彼が遅れてくる(未来)は単純に未来形で表せばいい。
6. 彼は遅れてくると思っていた。
I thought he would be late.
I thought he would be late.
私は思った(主節) 彼は遅れてくる(that節)
時間軸 (過去)→ (私が思った時よりも先のこと)
時間軸 (過去)→ (私が思った時よりも先のこと)
私は思った(過去)
彼は遅れてくる(私が思った時点よりも先の出来事)
この場合、「彼が遅れてくる」のは、「私が思った(過去)」よりも(未来)のことである。過去から見た未来は、willの過去形 wouldを用いる。
7. 私たちは水が100℃で沸騰すると習った。
We learned that water boils at 100 degrees.
☆時制の一致をしなくてもいい表現
主節の動詞が過去形であっても、時制の一致を受けない場合がある。
①一般的な事実や心理を表す時
②現在も繰り返し行われている動作や習慣
③現在も変わらない事柄や性質
We learned that water boils at 100 degrees.
私たちが習った(主節) 過去
水が沸騰する(that節) 一般的な事実
水が100℃で沸騰することは、一般的な事実である。よって今回のように主節の動詞が過去形であっても、that節の動詞は現在形で表さなければならない。
参考 動詞と時制、現在形のトレーニング
She said that she goes jogging every morning.
彼女は言った(主節)過去
毎朝ジョギングしている。(that節)習慣
彼女が言ったのは(過去)である。当然、毎朝、ジョギングしているのも過去の動作である。しかし、“毎朝ジョギングすること” は繰り返し行われる動作、習慣であるので、このような場合は、現在形で表す。
Jim said that his wife has blue eyes.
ジムは言った(主節) 過去
奥さんの目がブルーなこと(that節)性質
奥さんの目がブルーなのは、奥さんが持っている「性質」、言い換えれば、奥さんが持っている普遍的な事実といえる。この様なときは、主節の動詞が過去形であっても、that節の動詞の時制は現在形であらわす。
She has long hair.(彼女は髪が長い)
He has a beard (彼はひげがある)
10. 私はそのお寺が1900年に建てられたことを知っていた。
I knew that the temple was built in 1900.
I knew that the temple was built in 1900.
お寺が建った(that節) 私は知っていた(主節)
時間軸 さらに過去(1990) ←(過去)
私は知っていた(過去)
時間軸 さらに過去(1990) ←(過去)
私は知っていた(過去)
お寺が経った(さらに過去)
お寺が建ったのは、私が知った時点よりも過去になるので、通常、過去分詞で表すが、「歴史上の事実」や「明らかに過去とわかるような事柄」は、時制に関係なく過去形のままで表す。このような場合、主語とは、まったく関係のない事柄や事実である。つまり、that節は、主節に影響を受ける事柄ではないので、時制の影響を受けない。従って、過去形で表すのが自然である。もし、関係があるのであれば、主節の時制の影響を受ける。
11. 彼は来年ロンドンに行くと言った。
He said that he will go to London next year.
He said that he will go to London next year.
彼は行った(主節) 来年、ロンドンに行く(that節)
時間軸 (過去) → (先の事)
彼は言った(過去)
来年、ロンドンに行く(未来)
過去から見た未来が、現在においても未来の事柄や事実であれば、wouldではなくwillを用いて表現する。
He said that he would go to London the next year.
彼は言った(主節) 翌年ロンドンに行く(that節)
時間軸 (過去) → (先の事)
彼は言った(過去)
翌年ロンドンに行く(彼が言った時点よりも先の出来事)
過去の時点(彼は言った)から見れば未来の出来事であるが、この文では、現在の時点で、彼がすでにロンドンに行ったのか、行ってないのかはわからない。この表現では、現在から見て未来の出来事とは言えないのでwouldを用いるのが自然である。また、その翌年(特定の年)に行くのでtheをつけてthe next yearとなる。単純に来年であればnext yearでよい。
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