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2013年9月15日日曜日

助動詞 (5) 義務・必要を表す助動詞 mustとhave toのニュアンスの違いと使い方






1. あなたはそのミーティングに出席しなければならない。

2. 私は夏休みについてのレポートを書かなければならなかった。

3. 車の運転をするには免許を取らなければなりません。

4. 来月には、この電球は取り替えなければならないでしょう。

5. 私が彼に謝らないといけないの?

6. 日本に来たらぜひ京都に行ってね。

7. ぜひ遊びにきて下さい。

8. ここではビールを飲んではいけない。

9. ここでくつを脱ぐ必要はありません。

10. 彼女はテストを受ける必要がない。




答えと解説

義務・必要を表すmust
mustの基本イメージは必然性

I must finish my home done by five.(5時までに宿題をやり終えなければならない)
助動詞のmustは、必然性をいう意味が根底にあるので、この場合、(理屈などから考えて)5時には宿題を終わらせないとダメだ、という含みを持つ。二人称、三人称で用いる場合は、You must attend the meeting.(会議には絶対参加しなきゃね)という必然性を伴った強い助言や勧告などの意味会いになる。


☆義務・必要を表すhave to
haveの基本イメージは持つ(〜を自分の空間やテリトリーに持つ)

have to= 持つ+toの方向へ
→自分のテリトリー内に持つ(抱えている)+〜の方向へ
→〜に向かって問題を抱えている

「have to」は「〜しなければならない」というmustと同じ訳語が用いられるが、問題を抱えている状況なのでそれを解決しなければならない、という含みを持つ。


☆mustとhave toの違い

mustは必然性なので、自発的にしたり、主観性をもつ。例えば、must item(絶対かわなきゃ、必須だよ)という言葉があるように、自分からやらなきゃ、やりたいのような意味合いになる。それに対し、have toは根底に「問題を抱えているので解決しなければならない」という意味合いがあるので、周囲の状況など客観的な要素に基づいた義務を表す。

must=主観的
have to=客観的

I must go home now. (もう家に帰んなきゃ。)
→話し手は、自分の意志で帰りたい、帰らなきゃ、と思っている。

I have to go home now. 
([帰りたくないんだけどねぇ]もう家にかえらなきゃね。)
→話し手の気持ちは関係なく、電車が無くなるとか、そういう外部の要因で、「しかたがないからね」という感覚がある。


☆否定形 must notとdon't have toの違い
must not(〜してはいけない)禁止
don't have to(〜する必要はない)不必要

mustは絶対にnotだという意味なので、禁止をあらわす。
have toは「何かを抱えている+not」。つまり、抱えなくてもいいという意味合いになるので、不必要となる。


☆その他 mustとhave toの使い分け
mustは過去形がないので、過去はhad toを使う。また、willを伴った未来の表現は、助動詞は連続して使えないという英語のルールがあるので、will have toを使う。つまり、mustが

使えるのは、現在時制で表せる現在または未来の場合のみ。




1. あなたはそのミーティングに出席しなければならない。


  You must attend the meeting.



「あなたは出席しなければならない」と相手に義務や必要性を説いているので、これは、客観的に「会議にでないとね」というより、主観的に「会議にでなさい」のほうが適しているのでmustを用いる。





2. 私は夏休みについてのレポートを書かなければならなかった。
  I had to write a report for my summer vacation.

過去形なのでhad toを用いる



3. 車の運転をするには免許を取らなければなりません。
  You have to get a license to drive a car.

このYouは「あなた」というよりは不特定多数の人を表す。この義務・必要は、客観的に「車の運転をするためには、免許をとることが必要だ」と言っているので、have toを用いる。

  



4. 来月には、この電球は取り替えなければならないでしょう。
  You'll have to replace the light bulb next month.

主観的に「この電球を取り替える必要がある」と言っているが、来月という未来を表すので、will have toを用いる。
  


5. 私が彼に謝らないといけないの?
  Must I apologize to him?

私が彼に謝るという主観的な表現なので、mustを用いる。疑問文はMustを先頭に出し文を作る。仮にhave toを用いた場合は Do I have~?となる。 





6. 日本に来たらぜひ京都に行ってね。

  You must go to Kyoto when you come to Japan.



You mustで「ぜひ〜してね」という強い勧めや勧誘を表すことができる。強い勧めや勧誘は、自分からするものなので、当然、主観的な表現であるmustが使われる。



7. ぜひ遊びにきて下さい。
  You must come and visit me.

強い勧めや勧誘



8. ここではビールを飲んではいけない。
  You mustn't drink beer in here.

「ビールを飲んではいけない」と禁止を伝える表現なので、must notを用いる。




9. ここでくつを脱ぐ必要はありません。
  You don't have to put off your shoes here.

靴を脱ぐ必要はない(不必要) don't have toを用いる。



10. 彼女はテストを受ける必要がない。
  She doesn't have to take the test.

これも不必要を表す表現なので、have toの否定形を用いる。主語が三人称なので、doesn't have toとなる。

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